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まねきねこ64心の鍵を持っているのはクライエント 心の扉を開いてもらうためにソーシャルワーカーは技術を磨いています
琉球大学病院
医療福祉支援センター
ソーシャルワーカー
石郷岡 美穂 さん
ソーシャルワーカーは、患者さんが医療機関に来たときから、患者・家族に寄り添い、その後の治療・療養生活で心理的、経済的、社会的な問題の相談に応じていく仕事です。一般の病院や施設では、医療ソーシャルワーカー(MSW)と呼ばれますが、ソーシャルワーカー(SW)とも呼称されています。受診や入退院にかかわる相談から、患者が地域で自立した生活を送れる支援まで、幅広くカバー。年間約2万人の新規患者が来院するという、琉球大学病院でソーシャルワーカーを勤める石郷岡美穂さんに、仕事の内容や心構えについてお話を伺いました。
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まねきねこ63患者さん側が、どう生きたいかを伝えること共に悩み考え、共に決定していく覚悟それが、共同意思決定の大切な要です
琉球大学病院
地域・国際医療部 特命助教
臨床倫理士
金城 隆展 さん
臨床倫理士、倫理コンサルタントとして、琉球大学病院で、医療倫理教育、倫理コンサルテーション(倫理相談・支援サービス)を担う、金城隆展さん。終末期や重篤な状況になったとき、家族や医療従事者はどう本人の意思を汲み取るのか、また、そうなる前に患者本人はどのような準備をしておくべきなのか。振り返って、誰もが最善を尽くしたと言える共同意思決定をするためには、どのようなプロセスが必要なのかについて、お話を伺いました。
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まねきねこ62患者さん一人ひとりの大切なことを教えてもらっている そんな感謝の気持ちをもって、難病相談に向き合っています
群馬大学医学部附属病院
難病相談支援センター
難病相談支援員
(保健師・認定難病看護師)
川尻 洋美 さん
群馬大学医学部附属病院に設置されている、群馬県難病相談支援センターで日々、難病患者・家族と向き合う川尻洋美さん。一方で、厚生労働省の指定研究班でピアサポート研究に従事した経験をもち、2023年度からは国立保健医療科学院が主導する、アプリを併用した難病を含む障がい者全般への就労支援に関する研究班で、研究分担者を務めるなど、多彩な活動を行っています。「患者と話すことで元気になり、勇気をもらえる、それが仕事の原動力です」と語る川尻さんが考える、難病患者支援についてお話を伺いました。
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まねきねこ61看護指導やVHO-netでの活動を通じて、看護学生に難病患者のことや意思決定支援ができる看護を伝えていきたい
活水女子大学看護学部 講師
堀川 新二 さん
看護師として、循環器、消化器、呼吸器の内科病棟、リウマチ膠原病、糖尿病および小児科の混合病棟で11年間の勤務を経て、長崎県の活水女子大学看護学部での教員の道へ。看護する側から、看護をする人材育成へと転身した堀川新二さん。講師として、どのように学生たちと向き合っているのか。また、VHO-netでは九州学習会、ヘルスケア関連団体ワークショップにも積極的に参加し、その活動が大学でどのように活かされているかなどについて、お話を伺いました。
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まねきねこ59「旅行に行きたい!」患者さんが諦めていた夢を叶えるトラベルドクター
トラベルドクター株式会社
代表取締役CEO、医師
伊藤 玲哉さん
病気を抱えている人が行きたいところに行くのはなかなか困難。そんな患者さんを医療面でサポートし、行きたい場所へ連れて行ってくれる旅行医(トラベルドクター)がいます。医師の伊藤玲哉さんは、患者さんの依頼ごとに医療チームを結成し、旅行の計画、現地調査を行って、患者さんの希望に叶う安心安全な旅を実現させています。今回は伊藤さんに、旅行医の活動について伺いました。
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まねきねこ56遺伝カウンセリングと遺伝看護を通して−神経難病患者のより良い治療と生活環境の向上を目指す
認定遺伝カウンセラー®日本難病看護学会認定難病看護師
熊本大学大学院 生命科学研究部 准教授
柊中 智恵子 さん
遺伝子の変化によってさまざまな症状を発症する遺伝性疾患。医学研究や薬の開発が進む中でも、患者・家族は、治療の選択、子どもへの病気や遺伝の伝え方、社会での偏見や差別など、多くの悩みや課題を抱えています。遺伝性の神経難病の看護・研究に長く携わってきた経験からそれらの課題に向き合い、遺伝カウンセリングや遺伝看護に取り組む、柊中智恵子さんにお話を伺いました。
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まねきねこ55コロナ禍の中で、ヘルスケア関連団体のリーダーを対象に
団体運営や活動のオンライン化を学ぶウェビナーを開催東京大学先端科学技術研究センター
人間支援工学分野 特別研究員
渡部 沙織 さん
新型コロナウイルス感染拡大の影響により、ヘルスケア関連団体においても、講演会や交流会など多くの人が集まる活動ができなくなっています。こうした状況の中で、東京大学先端科学技術研究センターの渡部沙織さんは、ウェビナー(オンライン上で実施されるセミナー)を開催し、団体のリーダーのICT(情報通信技術)に対するスキルアップや、団体運営のオンライン化の支援を行っています。そこで、渡部さんに、ウェビナー開催の経緯や課題、目指すところについて伺いました。
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まねきねこ53〝病いの語り〞と〝ピアサポート〞を通して、精神障がいをもつ人たちが自分らしく生きることができる社会をつくる研究に取り組む
桃山学院大学 社会学部
社会福祉学科 教授
栄 セツコ さん
大学で精神保健福祉士を目指す学生を育成する一方、ソーシャルワーカー、研究者として、精神障がいをもつ人たち(以下、精神障がい者)が、病いがあっても自分らしく生きることができる社会のあり方について研究をしている栄セツコさん。活動の柱は、精神障がいをもつ当事者の人たちが公共の場で自身の経験を語る「病いの語り」の開催と、ピアサポーターの養成です。精神障がい者の地域生活支援が提唱される中、偏見をなくし、社会を変えていく語りやピアサポートの力について、お話を伺いました。
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まねきねこ52患者の視点で医学研究に 参画できる人材を育てる 「模擬倫理審査委員会」を実施
北里大学医学部附属 新世紀医療開発センター
横断的医療領域開発部門 臨床腫瘍学 教授
佐々木 治一郎 さん
大学病院でがん診療や 呼吸器科診療に携る一方、がん細胞の基礎研究から、がん患者の社会支援に至るまで幅広い分野の研究や活動に取り組む佐々木治一郎さん。(一社)全国がん患者団体連合会に協力して“模擬倫理審査委員会”を開催するなど、医学研究や医療計画に患者の視点で参画できる人材を育てる取り組みが注目されています。
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まねきねこ49看護教育を軸足に、患者団体活動などでの多彩な経験を通して
研究テーマを探り、患者のより良い環境づくりにつなげていく聖マリア学院大学 看護学部 助教
谷口 あけみ さん
大学の看護学部で教員をしながら、さまざまな団体の要職をこなす谷口あけみさん。ご自身の子どもの発病、患者団体とのかかわり、さらに2016年の熊本地震発生を機に、難病患者と災害とのかかわりへと研究のテーマが広がっています。
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まねきねこ47「障害受容」から、障がいとともに生きることの肯定へ
自らの経験から障がいとの向き合い方を研究聖隷クリストファー大学 リハビリテーション学部 作業療法学科
田島 明子 さん
障がいを持つ人、家族、支援者などへのインタビュー調査を行う中で、だれもが自分の可能性を自分のしたいようにのびやかに発現できる関係や支援、社会のあり方を研究している田島さんにお話をお聞きしました
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まねきねこ44生殖補助医療や遺伝性疾患など、人間の尊厳にかかわる医療や医学研究に、
患者や市民が主体的に参画できる仕組みづくりに取り組む東京大学医科学研究所 公共政策研究分野
武藤 香織 さん
医療や科学のめまぐるしい進歩の中で、体外受精や遺伝子治療など、人間の尊厳に深くかかわる科学技術が登場し、生命倫理の問題が注目されています。
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まねきねこ43だれもが快適に暮らせる街づくり・環境づくりを目指し、幅広い分野で活躍。
仙台を拠点に国の施策にもかかわる東北福祉大学総合福祉学部 教授
阿部 一彦 さん
社会福祉法人 仙台市障害者福祉協会や社会福祉法人 日本身体障害者団体連合会などの代表も務め、仙台市や宮城県、国の医療福祉政策や、災害対策などにも広くかかわる阿部さんにお話をお聞きしました。
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まねきねこ41当事者の声を活かしながら医療現場と在宅医療をつなぎ地域包括ケアシステムの担い手となる看護師育成に取り組む
東北福祉大学健康科学部 保健看護学科 講師
工藤 洋子 さん
VHO-netの東北学習会やワークショップにも参加して、当事者の声やその実態を生きた教材として活用し、地域包括ケアシステムの担い手となる看護師の育成に携わる工藤さんに、看護教育や患者団体の活動に期待するところを伺いました。
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まねきねこ40多様な分野の研究者や患者団体とかかわりながら、医学教育や遺伝カウンセラーの養成など幅広い分野で活躍する
千葉大学大学院医学研究院 環境健康科学講座公衆衛生学 教授
羽田 明 さん
医学教育の中で患者講師による授業をカリキュラムに組み入れて実施するなど、患者・家族や患者団体とのかかわりも深い羽田さんに、さまざまな取り組みと患者団体に期待するところなどを語っていただきました。