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活動レポート第1回(2004)

活動レポート第1回(2004)

ヘルスケア関連団体「春の大会」報告

多くのヘルスケア関連団体では、運営状況の報告と、個人では解決できない問題や同じような立場の人が連携し、日常生活向上の方法を話し合う場として、年に1回、全国大会を開催しています。各地でこの春に行われたいくつかの大会の概要を紹介いたします。

(社)日本リウマチ友の会 第44回全国大会in岡山(5月22日)
新薬や治療環境の改善に期待

5月22日、全国から1000人近くが参加し、岡山市の岡山国際ホテルにて(社)日本リウマチ友の会第44回全国大会が開催されました。理事長、長谷川三枝子氏、来賓ごあいさつの後、治療薬の早期認可、リウマチの原因解明と根本治療を確立するための研究推進等を盛り込んだ「わたしたちの願い|大会決議|」が発信されました。講演では、「病診連携」をテーマに鹿児島赤十字病院・松田剛正氏、「医療費について」として東広島記念病院リウマチ膠原病センター・山名征三氏、「新しいリウマチ薬」として埼玉医科大学総合医療センター・竹内勤氏が登壇しました。新薬での治療を軸に、それぞれのテーマで詳しく解説。会員にとってもっとも関心の深いテーマだけに、第一線で活躍する医師の講演に熱心に聞き入っていました。会場には友の会の活動紹介のパネル展示や自助具販売コーナーなどが設置され、情報収集や交流を深めていました。

全腎協全国大会 in 長野(5月23日)
腎疾患総合対策の早期実現をめざして

5月23日長野市・ビッグハットにて、「腎臓病の予防から治療、社会参加まで」をテーマに「2004年度全腎協全国大会」が約1600名の参加者を集め、開催されました。社団法人全国腎臓病協議会(全腎協)は、会員数10万4千人という大規模な患者団体です。腎不全患者は、毎年1万人ほど増加し、やがて25万人を超えると推測されています。その一方で、患者の医療費負担の引き上げや、診療報酬切り下げなど、新たな課題が押し寄せています。こうした現状をふまえ、全腎協では、腎疾患総合対策の早期実現を目標に、国民本位の医療保険制度・社会保障制度をめざして運動に取り組むことを全体会で決議しました。諏訪中央病院保健医療福祉管理者の鎌田實先生による記念講演に続いて、分科会では「長期透析患者の合併症の予防と対策」「糖尿病性腎症患者の医学的管理」「腎臓移植の普及について考える」「CAPDの普及に求められるもの」「増え続ける透析患者と医療費」「腎臓病患者の就労と所得保障」「魅力のある患者会を目指して」等をテーマとした議論や、「どうすりゃいいのさ?透析Days」と題したフォーラムシアターが行われました。

てんかん運動30周年 記念のつどいin東京(5月29日)
21世紀を明るく生きられる時代に

(社)日本てんかん協会は現在、会員数7000人余、全国の都道府県に支部を持つ組織ですが、そもそもは、ともに1973年に結成された「小児てんかんの子どもを持つ親の会」と、「てんかんの患者を守る会」が統合した団体です。昨年は、両会のてんかん運動がスタートして30年の節目の年を迎えました。これまでたどってきた道のりを振り返り、さらなる発展をめざすために「てんかん運動30周年のつどい」が、5月29日東京都・日本青年館にて開催されました。
(てんかんは医学の進歩により「治る病気」になってきましたが、いまだに難治てんかんの患者は全体の2~3割にのぼると言われます。また、今も続くてんかんへの偏見や無理解が、患者の社会参加を困難にしています。こうした問題の解決に向けて、『新・てんかんと私』執筆者による患者と親の立場からの訴えや、独立行政法人国立病院機構静岡てんかん・神経医療センター清野昌一名誉院長による記念講演などが行われました。

(社)日本オストミー協会 第16回全国大会 in 鹿児島(6月1・2日)
さらなる福祉の改善を実現するために

(社)日本オストミー協会は、人工肛門保有者および人工膀胱保有者(オストメイト)の生活の質的向上を目指し、オストメイトおよびその家族の福祉増進に寄与するために活動をしている団体です。当協会の前身である「互療会」が昭和44年に設立され、今年はそこから数えて35年を迎えました。今年の全国大会は、創立25周年を迎える鹿児島県支部のある鹿児島市の鹿児島サンロイヤルホテルで6月1、2日に開催され、6月2日の午後の講演会では、善福寺住職の長倉伯博氏を講師に招き、「いのちの輝きを聞く、患者の心、家族の心」というテーマで語っていただきました。またアトラクションとして、海老原音楽グループのいきいきコーラス、鹿児島ファミリーマジッククラブによる華麗なマジックショー、谷山芸能保存会による「谷山そば切り踊り」が披露され、満場の喝采を浴びていました。

第28回全国パーキンソン病友の会 全国大会 in 福岡(6月19・20日)
多彩なプログラムを盛り込んで

第28回全国パーキンソン病友の会全国大会が、6月19、20日、博多湾に望む福岡市の福岡国際会議場にて開催されました。勇壮な「博多つや太鼓」によるオープニング後、友の会会長、清水昇勝氏の大会あいさつ、定期総会報告後、ファイザー(株)空手部(松濤館流)が実際の空手を行った後に、空手を取り入れたリハビリ演技を披露。その効果はアメリカの学会でも発表されており、客席で熱心に形をまねる姿もありました。記念講演では、福岡大学医学部第五内科教授、山田達夫氏が、パーキンソン病治療の現状や普段の生活での心の持ち方、未来への展望などを語りました。会員によるリハビリ実技では、はっぴ姿の会員が『きよしのズンドコ節』など音楽に合わせた実技を披露。会場全体で大いに盛り上がりました。ロビーでは無料体験マッサージや会員の作品展示などもあり、多彩なプログラムを盛り込んだ全国大会となりました。